9月の旬を楽しむ~料理教室を振り返って~
毎月開催している尾﨑料理長の和食料理教室は、コロナウイルス感染予防のため当面の間中止しております。
移り変わる自然と共に旬の味わいを楽しむ工夫が詰まった料理教室。その再開の時まで、これまでの料理教室を振り返りながら尾﨑料理長のおすすめする旬の食材を紹介いたします。
【木ノ子を愛でる】
秋の風を感じる頃になると、尾﨑料理長の料理には、よく木ノ子が登場します。
秋と言えば、サンマ、いちじく、栗、さつまいも・・・と美味しい食材が豊富で、木ノ子は脇役のように思いがちですが、尾﨑料理長の献立では、前菜、ご飯、メインソースにと、様々な料理となり、皆様を楽しませてきました。
今では、年中手に入る馴染みのある食材ですが、秋になると、珍しい種類もお目見えし、いつもの占地でさえ格別な味わいに思えてしまうほど、秋の味覚として愛される木ノ子。種類が多く、香りや味わいを楽しめるばかりか、その出汁には、なんとも言えない旨味があり、料理を一層美味しくしてくれます。
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◆ 9月のお献立 例◆
〈 2014年9月の料理教室 〉
一、前菜5種
色々木ノ子の焼き浸し ・柿玉子・ 銀杏餅 ・カマス燻製 ・栗甘露煮
一、肉じゃが
一、薩摩芋万十
一、無花果と栗の渋皮煮
一、ご飯
一、味噌汁
〈 2015年9月の料理教室 〉
一、無花果揚げ出し
一、牛すじ煮込み
一、秋刀魚の山椒煮
一、木ノ子の炊き込みご飯
一、冬瓜レモン煮
一、生八つ橋
〈 2017年9月の料理教室 〉
一、里芋と木ノ子のクリームコロッケ・雑穀コロッケ
一、秋刀魚の炊き込みご飯
一、焼き茄子と茗荷の味噌汁
一、無花果のタルト
一、カラメルアイス
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◆ 尾崎料理長のレシピより「色々木ノ子の焼き浸し」◆
今回は、2014年9月の料理教室お献立より、前菜の「色々木ノ子の焼き浸し」のレシピを紹介いたします。
木ノ子料理は“ 素焼きをする ”というちょっとしたコツで水っぽさがなくなり、味・香り・食感が更に良くなります。
コオロギや鈴虫の声を聴きながら、木ノ子のお料理で、秋の訪れを楽しむというのはいかがでしょう。今夜の一品に作ってみませんか。
《材料》
・椎茸・エリンギ・占地・榎木
・春菊
・黄菊少し(散らす)
《作り方》
① 椎茸、占地、榎木、エリンギをカットし、フライパンで素焼きする。
② 春菊は、葉をむしり、茎はきざみボイルする。
③ お浸し出汁に漬ける。
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9月。山では、青いイガグリが目に付くようになりました。
2017年9月の料理教室では、お客様をお迎えする際、栗のお菓子をお出ししました。
秋の到来に目を細め嬉しそうな表情で召し上がってくださったお客様を思い起こします。
季節の移ろいと旬の料理の味わい方を学ぶ尾﨑料理長の料理教室。
また皆様にお目にかかれる日をスタッフ一同心待ちにしています。