1月の旬を楽しむ~料理教室を振り返って~
コロナウイルスの感染再拡大を受け、尾﨑料理長の和食料理教室は中止となっております。
お客様とお会いすることをスタッフ一同楽しみにしておりましたので、大変残念です。今月も、尾﨑料理長が紹介してきた季節の料理を紐解きながら、これまでの和食料理教室を振り返ってまいります。
【 寒い日の食卓を愉しむ 】
1月に入り、凍てつく寒さを実感しています。福岡でも珍しく雪が積もりました。
「冷えた体を温めるには何をお出ししようか。」
山の中までわざわざ足をお運びくださるお客様を想う気持ちから、料理教室では、様々な冬の料理レシピが生まれました。
柚子や生姜、根菜など、体を温める食材を使ってみたり、鍋料理にしてみたり、葛を使ってとろみのある出汁にしたり。
冬は食卓に湯気があがるだけでもご馳走ですが、真心こもった一工夫を加えると更に美味しい料理となります。
その“工夫”の楽しさを尾﨑料理長は教えてくれます。
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(2016年1月の料理教室レポートより)
一、みぞれ鍋
一、寒ブリの焼霜造り
鍋の具材の食べやすい切り方やみぞれ鍋のレシピを教わりました。使用する具材や鍋の種類によって出汁の割合を変えると、色々と応用出来るということです。
ご家庭で生かすことのできる技が盛りだくさんで、ご参加の皆様にも大変好評な内容でした。
また、今が旬の寒ブリを使い、脂の乗った鰤を炙りさっぱりといただく知恵と、やわらかくなった鰤を美しく切る技を生かした焼霜造りが紹介されました。
料理長の手元を、席を立ってご覧になるほど、お客さまは興味をもたれたご様子でした。
焼霜造りでは、バーナーで炙る所から、切り方までご覧いただきました。
(2018年1月の料理教室レポートより)
一、根菜スープ
脂の乗った寒鰤や甘みの増した根菜、香り豊かな柚子など、五感を通して楽しむ料理の品々。
黄と赤の蕪を使った彩りの良い根菜スープは、珍しい野菜も入り、目にも美味しい料理でした。
「野菜の甘み次第でみりんを入れることもあります。」
「葛でとろみをつけると冷めにくく、温かいまま召し上がっていただけます。」と尾﨑料理長。
「寒い中、ようこそいらっしゃいました。」
言葉はなくても、そんな気持ちが伝わるような一品です。
(2015年1月料理教室レポートより)
一、大根と干し柿の味噌和え
一、甘鯛の蕪蒸し
一、トウモロコシ味噌のグラタン
身体に良い大根をたくさんお召し上がりいただけるよう、様々なお料理にしよう。
そんな尾﨑料理長の声が聞こえてくるような献立でした。
トウモロコシ味噌のグラタンにも、大根が斬新な形で登場しました。米の研ぎ汁で湯がいて水にさらし、お出汁で炊いて下味をつけた大根の器。その中に、豆乳で作ったベシャメルソースと炒めた具材が入ったグラタン。
塩でしんなりとさせた大根と干し柿の柚子味噌和え。
生で、茹でて、と、様々なお料理になり、食卓を賑わわせてくれます。
今の時期、安くて美味しい大根。
皆様のアイディアで、存分に楽しんでもらえそうです。
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今年も健やかに過ごせますように…そんな願いを料理に込める1月。
コロナ禍で外食の難しい世の中ですが、せめてご家庭で身も心も温まるような、そんな楽しい食卓を…。
今年も皆様が楽しみながら料理をなさり、お元気に過ごされることを、スタッフ一同、心から願っております。