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レポート 御料理 茅乃舎

2021.2.13

2月の旬を楽しむ~料理教室を振り返って~

コロナウイルスの感染再拡大を受け、尾﨑料理長の和食料理教室は中止となっております。
お客様とお会いすることをスタッフ一同楽しみにしておりましたので、大変残念です。再開の時まで、尾﨑料理長が紹介してきた季節の料理を紐解きながら、これまでの和食料理教室を振り返ってまいります。

 

【 早春の味を愉しむ 】

 

「あっ、咲いてる!」

梅の木に今年初めて開いた一輪の花を見つけ感動を覚えたことはありませんか。止まっていた時間が動き出すように、次々に咲いていく梅の花は、まるで春の訪れを知らせてくれるようです。まだ空気は冷たく、水拭き仕事の手はかじかみますが、そうした風景に心はほっこり温まります。
里山が梅の花の香りに包まれる2月。

毎年、和食料理教室でも初々しい春の味わいを愉しみました。
節分、旧正月、バレンタインデーなど、歳時に合わせた料理や早春のほろ苦い味わいに「ふきのとうや蕨、菜の花ほか、春を感じるおいしいお料理に大満足です。体も喜んでます。」とお客様も喜んでくださったことが思い起こされます。


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2月の和食料理教室には、寒ブリ、甘みを増した白菜や大根、春キャベツ、ひじき、苺などの食材を使った料理が紹介されました。

 

一、大根餅
一、寒ブリの焼霜造り

 

大根餅は、もともと中国で旧正月に縁起物の料理として食された料理です。
具材や焼き方など多くのレシピがありますが、尾﨑料理長は、丁寧にとった鰹だしをたっぷり使い、蒸して作りました。
薄口醤油と塩だけのシンプルな味付けですが、具材の貝柱と鰹だしとで奥深い旨味が出ます。
天盛りに爽やかな柚子皮や春菊などをあしらえば、2月の立派な一品となります。

 

この時期、安価な上、脂が乗る寒ブリについては、炙って臭みを軽減する、黄身を塗って焼きしっとり感を保つなど、部位の特徴に合わせ調理法を工夫することで、より美味しくなることも紹介されました。

 

食事の締めくくりとなるデザートの時間は、特別でした。
お客様は、スイーツを召し上がりながら料理教室を振り返られたり、料理長やスタッフに質問や感想をお伝えになったりと、和やかな雰囲気でくつろいでくださいました。

 

バレンタインデーにちなんでチョコレート、きんかんやオレンジなど柑橘の爽やかな風味、苺といった相性の良い食材でプレートは彩られました。
チョコ餅は、タピオカ粉やクルミが入った食感も楽しめました。オレンジは、自家製オレンジピューレ、洋酒、生クリームをオレンジピールの器に詰めてグラタンにしています。

 

▼ 2016年の2月デザート

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もう少し、あともう少し頑張ろう…そんな毎日を過ごすコロナ禍にも春の光がそそがれる日が訪れます。
スタッフ一同、和食料理教室でまた皆様にお会いできる日を心待ちにしております。